下ノ廊下 with 太陽・月
|Posted:2016/10/19 13:45|Category : 下ノ廊下|
秋の下ノ廊下
10/14(金)
1日目
6:30 自宅出発
|
9:30 地鉄ビル駐車場
| トイレ・準備など
10:00 電鉄富山駅
| 富山地鉄電車:立山線(65分)
11:20 立山駅
| 立山ケーブルカー(7分)
11:40 美女平
| 立山高原バス(50分)
12:30 室堂
| 昼食
13:25 室堂出発
| 立山トンネルトロリーバス(10分)
14:00 大観峰
| 立山ロープーウェイ(7分)
14:20 黒部平
| 黒部ケーブルカー(5分)
14:30 黒部ダム
|
15:50 ロッジくろよん
|
17:00 夕食
|
19:30 おやすみなさーい
10/15(土)
2日目
4:00 起床
|
4:30 出発
|
5:40 ダム近くの橋
|
6:35 二股の分かれ道
|
7:50 鳴沢小沢
|
10:45 十字峡
| お昼ごはん
11:00 十字峡出発
|
12:50 東谷吊橋
|
13:15 仙人谷ダム
|
13:35 急登
|
13:55 急登終わり
|
14:20 阿曽原温泉小屋
|
14:30 温泉
|
17:00 夕ご飯
|
19:00 おやすみなさい
10/16(日)
3日目
4:00 起床
|
4:30 朝ごはん・テント撤収
|
6:15 下山開始
|
9:15 水が溜まっているトンネル
|
11:50 黒部渓谷鉄道 欅平駅
|
12:00 お昼ご飯
前回(先月)の登山は奥穂高岳と紅葉の涸沢カールでしたが
残念ながら真っ盛りの鮮やかな紅葉には少々早く
「もう少し後だったねー。」と感想を述べ合ったばかりでした。
今回こそはと、秋色の下ノ廊下をチャレンジです。
スリルある秋の渓谷歩きのスタートは富山駅からの乗り物の旅で始まります。
まずは電鉄富山駅から富山地鉄電車の立山線に乗ります。
田園風景を眺めながら65分間の黄色の電車の旅です。
いくつもの無人駅で停まりながら、のんびり田舎気分です。
立山駅に到着です。
ここからは立山黒部アルペンルートの乗り物を乗り継ぎます。
黒部ダムまで行くので
立山ケーブルカーから黒部ケーブルカーまで乗ります。
さー、立山ケーブルカーに乗りましょう。
このケーブルカーは花さんも参加した立山登山の時にも乗りました。
所要時間7分で美女平まで登ります。
美女平から室堂までは立山高原バスに乗ります。
そこで、並んでいるところから見えた窓に貼ってあるシールの
「キトキト」の文字が気になる月さん。
実は富山駅に向かう途中の道で
「キトキト寿司」と言う看板を発見した時も不思議でした。
愛知県から来た私達には「キトキト」の意味がわからない
そこでバスの改札にいた女性に質問をしてみました。
「キトキト」=富山弁で「新鮮」
なるほど~、それでお寿司屋さんなのね。
スッキリしたところでバスに乗車です。
車窓からの写真です。
1枚目は日本の滝百選にも入っている「称名滝」です。
2枚めの中央に見える山は「剱岳」です。
3枚目はこれから向かう室堂方面です。
立山高原バスはこんな感じ。
美女平からは50分間です。
現在の時刻は12時半。
室堂ではお昼ご飯を食べましょう。
太陽さんは白海老丼定食とソーセージ&ジャガバターの盛り合わせと。
月さんは蕎麦と白海老の天ぷら定食です。
美味しくいただいたところで、
次の乗り物の立山トンネルトロリーバス乗り場に向かいましょう。
立山トンネルトロリーバスは、大観峰までの3.7kmをトンネルで10分間走ります。
バスの横幅ギリギリの細いトンネルを、なかなかの速度で下っていきます。
大観峰に着いていきなりのこの景色です。
絵に描いたような美しさです。
さー、次はこの立山ロープーウェイで黒部平まで下っていきます。
ロープーウェイ内は紅葉と黒部ダムの放水を楽しむ観光客さんでいっぱいです。
乗車時間は7分です。
次が最後の乗り物の黒部ケーブルカー。
このケーブルカーに5分乗って、下へ下へと下ったら黒部ダムに到着です。
黒部ダムに着いたらまずはトンネルを抜けていきます。
文句なしの青空に気持ちがワクワクしてきます。
ここまでたくさんの乗り物を乗り継ぐこと4時間半で14時半に到着しました。
そして、このダムの放水。
太陽さんと月さんは黒部ダムに来たのが初めてだったので
拭き上げてくる風にビックリ。
かなりな迫力です。
向こう側に展望台があるようです。
あちら側に行ってみましょう。
逆行になってしまいGOODな写真は撮れませんでしたが
たま~に虹が出て綺麗です。
ここで太陽さんが提案。
「明日の朝の出発時に迷わないように
今のうちに下ノ廊下への行き方を見に行こう!!」
確かに明日の朝は4時半出発なので
誰かに道を尋ねることもできない。 それは名案。
まずは、扇沢行きトロリーバス乗り場方面に向かいます。
トンネルを進むとY字に分かれますが
早朝でなければ矢印通りにトロリーバスの黒部ダム駅方面へ。
でも早朝の場合は駅が開いてないので、ここを直進します。
ここを直進するとバスが写っている写真のバス乗り場に出ます。
そのまま通過して行くと「登山者出口」と言う案内板が見えてきて、
ここを鋭角に曲がるとトイレがあり、外に出れます。
実は赤い文字で書いた部分の行き方は
分からなかったので駅員さんに教えてもらった道です。
太陽さんの言う通り、事前に見に来て良かったー。
それでは時間も15時20分なので
今夜のお宿の「ロッジくろよん」に向かいましょう。
まずは最初に乗ってきた黒部ケーブルカーの方へ向かいます。
滝好きの月さんはダムの放水に未練があるようです。
黒部ケーブルカーのトンネルに戻ると
「ロッジくろよん」方面の表示があり、
それにそって進んで行くと黒部湖に出ます。
黒部湖の脇を気持ちよく歩きます。
この道は遊覧船に乗る方と同じ道のようです。
このトンネルを抜けると遊覧船の受付がありました。
橋があります。
この橋を渡りましょう。
橋を渡るとこんな道のアップダウン。
橋から15分くらい歩くとテン場が見えてきました。
ロッジが近づくにつれてだんだん急な上り坂になってきました。
到着。
黒部ダムからは約30分でした。
受付の様子です。
お風呂や食事の時間が書いてあります。
お風呂までは1時間ぐらいありそうです。
お部屋の様子とトイレの様子。
清潔感たっぷりです。
お風呂の時間です。
待ち遠しくて1番に来てしまいました。
1番なので撮影出来たわ。
お湯は超熱いです。
水での調整が必要です。
夕ご飯でーす。
幸せの時間でーす。
さて、お腹もいっぱい。
明日は4時起きなので1本呑んだら休みましょう。
と、思ったら太陽さんが突然ザックの中身を出し始めた!!
太陽さんの不安が的中。
ガスは持ってきたのですが、バーナーを忘れた。
ヤバい、どーしよう
複雑な気持ちを抱きながら
おやすみなさ~い。
おはようございます。
時間は4時。
すでに廊下から何人か起きてる気配がします。
朝食をお弁当にしてもらってあったので
この二人分のお弁当は、
バーナー事件でお湯を沸かせない私達の大事な食料。
とりあえず急いで準備して、出発しましょう。
ヘッドライトも装着してスタートです。
ロッジを出ると満点の星でした。
暗闇の中、橋を超えトンネルを抜けてダムまで来ました。
ここからは昨日教えてもらった道で進みます。
トンネルを出る直前にあるトイレです。
トイレは阿曽原温泉小屋までないので、
ここで済ませておくことをおすすめします。
外はまだ真っ暗。
ヘッドライトの小さな光を頼りに、車が通れる幅の道を少し下ります。
5分ほど進むと登山道の下りが始まりました。
暗いので滑らないよう慎重に下ります。
少しだけ明るくなりました。
下まで下ってきたようです。橋があります。
この橋からダムが見えます。
当然ですが放水はまだしていません。
橋を渡ると観光放水の期間と時間が書いてありました。
今日は観光放水の今シーズン最後の日です。
橋を渡ってすぐはこんな感じの道です。
1個前の写真から15分しか経ってないんですが、
だいぶと明るくなりました。
時間は6時です。放水まであと15分ありますが
この時間ぐらいから放水を知らせるアナウンスが流れていました。
太陽さんが橋を渡っています。
この後も何度かこういう橋を渡りますが
橋はしっかりした安心できるものばかりでした。
今度は滝があるところの橋を渡っています。
なんかすご~い。
少し濡れてますが、手すりもあるしっかりした橋で安心できます。
少し紅葉には早かったかなー。
うっすら色付く程度です。
[月さん、下りは滑るから気をつけてー。]
道が二股に分かれました。
右に下りましょう。
7時半前に朝食を食べました。
何度も言いますが貴重な食料です。
朝食は1個のお弁当を半分こしましょう。
岩ゴロゴロに来ました。
安定した岩なので安全です。
対岸側に見える「鳴沢小沢」です。
今の時間は7時50分です。
ロッジを出たところからここまで3時間20分です。
すごい所になってきたぞ。
いよいよ本格的かな
少しづつ高さも出てきて下ノ廊下ムードが漂ってきました。
痛い
頭をぶつけてしまいました。
長い急な梯子です。
丸太なので少し握りが太く掴みにくいですが
落ち着いて登れば問題ありません。
上から撮るとこんな感じ。
思ったより高いかも。
そして、すぐに下ります。
太陽さん、怖そうなところ歩いてるなー。
結構、高いから気をつけて
ここはロープで下ったら川を渡って
もう一度ロープで登ります。
高さはないので平気ですよ。
すごい景色だなー。
景色の中の太陽さんがちっぽけだわ。
と言うことは、月さんはかなり遅れているということではないか?
急げー。
でも、ここってちょっと危険だなー。
月さんも慌てないように慎重に
本日初めてのです。
太陽さん眩しそう。
小川?滝?を渡ります。
ここはこんな感じで水を渡るところがいくつかあります。
雨の日や雨の日の翌日は水量が増えて危険かもしれません。
思ったより安定してるようです。
太陽さん、気をつけて!!
ここは濡れることを避けるのは無理みたいなので
濡れる覚悟で滑らないように落ち着いて通りましょう。
「月さんも濡れていいからゆっくりね。
ここを越えたら十字峡もすぐだからー
そしたらお昼ごはんにしよう。」
「はーい!」
十字峡に到着です。時間は10時45分。
少し早いですが、朝ごはんが半分こだったので
そろそろペコペコです。ここで食べましょう。
でも、お昼ごはんも朝ごはんと同じものを半分こです。
再出発です。
すぐに十字峡吊橋があります。
一人づづ行きましょう。
そんなに長くないからいいですが少しだけ怖いです。
下ノ廊下は長い長い道のりです。
少し飽きた頃に「The 下ノ廊下」って感じの道が現れて
緊張感たっぷりの気が抜けないところがあります。油断は禁物です。
3枚目の写真は水が上から流れています。ここも濡れる覚悟です。
関西電力の黒四発電所の施設が見えてきました。
これが見えてきたら次は大きな東谷吊橋があるはずです。
でも、なかなか吊橋が見えてこない。
いや、違う。吊橋はしばらくして見えてきたけど思ったより遠い。
なかなか近づかない。
やっと東谷吊橋。
この吊橋はとても長く揺れます。怖かったなー。
渡りきると階段を下って登ってで広場に出ます。
ここの広場で休憩して東谷吊橋を振り返ります。
十字峡から1時間50分です。
結構長かったなー。
10分ほど休憩して再出発です。
今までと見える景色が少し変わって嬉しいわ。
トンネルを抜けてしばらく歩くと発電所の施設です。
あれが施設内に入れるという建物かな~
おぉ、太陽さんが発電所内に入っていったー。
こんな景色が見えました。
ここで登山者が二手に分かれるようです。
赤矢印は雲切新道(剱岳方面)で、黃矢印は阿曽原温泉方面です。
と言うことで私たちは黃矢印へ進みます。
ここから中へ入るんですねー。
「お邪魔しまーす。」
登山者のための案内図があるので道はわかりやすく
探検している気分でワクワクします。
ですが、中はムッと暑く湿気があります。
真夏はたまらないだろうなー。
線路に出てきました。
ここを通過する前に電車の通る音はしていたのですが
実際通るときには電車は通らずで、姿は見れませんでした。
そして出口です。
中にいた時間はおよそ7分。
もう少し長かったらいいのになー。
外に出ると登山者用の道がロープで作ってありました。
そして森の中に入っていきます。
階段が見えます。
もしや、いろいろな人のブログに書いてあった
疲れた体にとどめを刺すゴール手前の急登なのねー。
ところどころにロープがあり、
月さんは体を持ち上げる手助けにロープをフル活用。
無しでも登れますが、そこそこ急なので使うべきだと思います。
少し平坦になりました。
呼吸を整えましょう。
トンネルです。このトンネルは暗いです。
時間にしたら1分間でした。ヘッドライトが必要です。
ここからは小屋までグッと下がっていきます。
朝の4時半から歩き続け、ここまで来れば足もクタクタ。
膝はすでに悲鳴を上げています。
太陽さんも月さんも最後の力を振り絞って下っていました。
そんな時、月さんの後ろに9人の男女のパーティが近づいてきました。
年齢は様々で、先頭にいた人は60代の男性できっとこの方が
この集団を引き連れる山のベテランなんだろうと思います。
月さんは抜いてもらおうと道を譲るのですが
その60代の男性は
「9人なので気にしないでください。」と言われました。
仕方なく月さんはまた下り続けます。
でも、9人のうち60代の男性以外の8人はゆっくりなのにもかかわらず、
この男性だけは月さんの真後ろギリギリにくっついて下るんです。
他の方が遅いなら、そちらの方たちとくっついてゆっくり下ってくればいいものを
何故あなただけ月さんを急がすように下ってくるんだとイライラ。
普段、温厚な月さんも我慢限界
「申し訳ありませんが、他の方が遅くて抜いていかないのなら
もう少しゆっくり来ていただけませんか?
すごく急がされて嫌なんですけど!!」
そこからは少し離れてくれましたが、
後ろで不愉快そうにコソコソ話をされていました。
そんな気持ちを抱きながら下ること20分。
阿曽原温泉小屋の青い屋根が見えてきました。
すでにテン場はいっぱいです。
なんとか張れそうなところを探しましょう。
すると入り口でお風呂の時間表を見た太陽さんが
「月さん、女湯の時間みたいだから先にお風呂に行ってきな。
遅くなるとどんどん混んでくるだろうから、次を待ってない方がいいよ。
テントはやっておくからお風呂の準備して行っておいで。」と
神様のような言葉を言ってくれたのです。
露天風呂はテン場から5分から7分ほど下ったところにあります。
到着するといきなりお風呂でちょっと不思議な光景です。
脱衣所は湯船の奥にあるすのこの上です。
すのこは全部で6個ぐらいあります。
お湯につかっている方に許可をもらって撮影させていただきましたが
お湯はちょうどいいお湯加減で最高に気持ちよかったです。
さー、太陽さんと交代です。
テン場に戻る途中の階段で、お風呂を待つ男性陣が待機していました。
「太陽さん、テントありがとね。
いいお湯だったよ、ゆっくり浸かってきてー。」
太陽さんのお風呂の間に、月さんは自分の荷物の整理をし
アルコール類を買いに小屋に行ってきました。
時間はすでに4時半でしたが、まだまだ続々と登山者がやってきます。
すでにテン場も小屋もです。
では、太陽さんも戻ったところで、夕ご飯の準備です。
ここで大事なご報告!!
バーナー事件によって夕ご飯の準備ができない太陽さんは
到着時にバーナーを忘れたので小屋で夕ご飯だけ食べたいと相談。
でも、混雑していて無理なので、ガスを持っているのであれば
「バーナーだけお貸しします。」と嬉しいお言葉。
従業員さんのバーナーを無料でお借りしたのです。
待ちきれないので準備しながら乾杯です。
今夜のメニューはペペロンチーノとクリームシチュー。
正直、ペペロンチーノはパスタがのびてしまって失敗だったかも。
シチューは美味しかったー。やっぱり二人分の適量が難しいなー。
ごちそうさまでした~。
お腹もいっぱいになったところで、今夜はおやすみです。
明日も頑張って歩きましょう。
おやすみなさーい。
おはようございます。
辺りはまだ真っ暗。
時間は4時です。
片付けと朝ごはんにしましょう。
お借りしていたバーナーをお返しして出発です。
時間は6時15分。
すでに半分以上の人が撤収しています。
まずは滝を渡る橋です。
そしていきなりの急登です。
この急登はスタートには相応しくない、なかなかの登りです。
お世話になった小屋とテン場を振り返ります。
登ったり下ったりで変化には富んでいます。
でも、この辺りの階段?梯子? どっちとも言えない感じが
バランスがとりにくく下りにくいの。
ここの滝は水場になっていたのでペットボトルにお水を汲みました。
滝の下をくぐるトンネルです。
向こう側に行くだけなので距離は短いです。
ヘッドライトの準備をして進みましょう。
これまたすごい道です。
岩壁を削って作った道は迫力満点です。
この辺りは木があることで高度感はないものの
昨日の高さよりもはるかに高い位置だということは忘れてはいけません。
間違いなく昨日より危険な高さです。
頭やザックがあたったり引っかかったりしないように意しましょう。
次はトンネルです。
ここは本当に真っ暗で少し長いトンネルのようです。
ヘッドライトは必須です。
中の入ると足元は水が溜まっていました。
真ん中あたりは深さもかなりあり、登山靴の3分の1は水の中に浸かる感じです。
雨の日に通った方のブログには、
膝まで水があったと書いてあったのでビックリです。
入ってから出るまでは約7分です。
その後もトンネル・岩壁を削った道・階段・木をくぐるなど
変化に富んだ道を進みます。
途中、遠くから電車の音が聞こえてきました。
でもまだまだ遠いな~。
鉄塔が見えました。
自然の中にずっといると
人工的なものを見た時のホッとする気持ちは月さんだけでしょうか
電車の音もだいぶ大きくなりました。
太陽さんも月さんも膝が泣いてます。
最後の20分の下りが辛いの。
おぉ、駅が見えてきた。
もう少しだ、頑張れ頑張れ!!
欅平駅に到着
お疲れ様でした~。
お昼ご飯はおうどんです。
トロッコ列車に乗って宇奈月温泉まで行き
そこから富山駅に向かって山行終了です。
お疲れさまでした~。
空さんと花さんが待つ我が家に帰りましょう。
太陽さん、運転お疲れ様でした~ 。
下ノ廊下の感想文
まず最初の感想は「とにかく長い」ことです。
確かに渓谷歩き・階段・梯子・ロープ・吊り橋・トンネル・ダム施設内歩きなどの
変化に富んだコースではあるので、目を楽しませてくれる要素は満タンです。
ですが、山のように景色がゴールに近づく感覚で進むわけではないので
だんだんその変化にも慣れてきてしまい、
危険なところさえも飽きてしまっていたように思えます。
その点を考えると飽きてしまいやすいお子様には不向きなコースかもしれません。
渓谷歩きは注意して歩きさえすれば、危険な箇所は1箇所だと思われます。
その1箇所とは直径15cmぐらいの丸太に足をのせ、
直径2cmぐらいのロープを握ってのカニさん歩きです。
その距離は5mぐらいだったと思います。
ここ以外は1人が歩く道幅として十分あるので、
すれ違いさえ気をつければ問題ないでしょう。
とは言え、油断はできない道ではあるので
長距離によって飽きてしまったとしても
常に緊張感を持って注意することは必須条件です。
「ロッジくろよん」から早朝出発される方は
ダムを通過して駅構内を通らない早朝ルートを
下調べしておくことをおすすめします。
電鉄富山駅から富山地鉄電車の立山線に乗り立山に向かう方は
駐車場についてのお得情報があります。
車を地鉄ビルの駐車場に止めると
アルペンルートまでのセット切符を購入することで
地鉄ビルの駐車料金が全日分無料になります。
セット切符を購入する際に地鉄ビルの駐車場の駐車券を
提示すると無料券がもらえますよ。
美女平から室堂までの立山高原バスは
運転席側ではない座席に座ることをおすすめします。
日本の滝百選にも入っている「称名滝」が
見やすい側であることはもちろんですが、
それ以外の景色も身をのり出すことなく見えますよ。
阿曽原温泉小屋の温泉は1時間毎の男女入れ替えですが
20時半から混浴になりました。
すでに寝ていた時間だったので実際の混浴タイムが
どんな感じになっていたかは分かりませんが
お湯はとても気持ちよく開放感ある温泉でした。
テン場は満員でした。
自分の寝床を少しでも好条件で確保したい方は
遅くとも14時には到着しないと
トイレ前・水場前・斜めの場所などになってしまいます。
この日は14時半に到着しましたがトイレの斜め前でした。
トイレは水洗です。
なので臭いは気になりませんでしたが
明かりはありませんのでヘッドライトは必要です。
いくつかあるトンネルのうち1つだけ長いトンネルがあります。
ヘッドライトが必須なのは当然のことながら
雨天時になるとトンネル内にかなりの水が溜まるそうです。
この日はお天気最高でしたが、登山靴の3分の1は浸かっていました。
雨の日に行った人のブログには膝までの水と書いてあったので
雨の日は渓谷歩きで滑りやすいこと以外にも
トンネル内の水にも覚悟が必要になりそうです。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
楽しんでいただけましたらこちらにポチっとお願いします。
10/14(金)
1日目
6:30 自宅出発
|
9:30 地鉄ビル駐車場
| トイレ・準備など
10:00 電鉄富山駅
| 富山地鉄電車:立山線(65分)
11:20 立山駅
| 立山ケーブルカー(7分)
11:40 美女平
| 立山高原バス(50分)
12:30 室堂
| 昼食
13:25 室堂出発
| 立山トンネルトロリーバス(10分)
14:00 大観峰
| 立山ロープーウェイ(7分)
14:20 黒部平
| 黒部ケーブルカー(5分)
14:30 黒部ダム
|
15:50 ロッジくろよん
|
17:00 夕食
|
19:30 おやすみなさーい
10/15(土)
2日目
4:00 起床
|
4:30 出発
|
5:40 ダム近くの橋
|
6:35 二股の分かれ道
|
7:50 鳴沢小沢
|
10:45 十字峡
| お昼ごはん
11:00 十字峡出発
|
12:50 東谷吊橋
|
13:15 仙人谷ダム
|
13:35 急登
|
13:55 急登終わり
|
14:20 阿曽原温泉小屋
|
14:30 温泉
|
17:00 夕ご飯
|
19:00 おやすみなさい
10/16(日)
3日目
4:00 起床
|
4:30 朝ごはん・テント撤収
|
6:15 下山開始
|
9:15 水が溜まっているトンネル
|
11:50 黒部渓谷鉄道 欅平駅
|
12:00 お昼ご飯
前回(先月)の登山は奥穂高岳と紅葉の涸沢カールでしたが
残念ながら真っ盛りの鮮やかな紅葉には少々早く
「もう少し後だったねー。」と感想を述べ合ったばかりでした。
今回こそはと、秋色の下ノ廊下をチャレンジです。
スリルある秋の渓谷歩きのスタートは富山駅からの乗り物の旅で始まります。
まずは電鉄富山駅から富山地鉄電車の立山線に乗ります。
田園風景を眺めながら65分間の黄色の電車の旅です。
いくつもの無人駅で停まりながら、のんびり田舎気分です。
立山駅に到着です。
ここからは立山黒部アルペンルートの乗り物を乗り継ぎます。
黒部ダムまで行くので
立山ケーブルカーから黒部ケーブルカーまで乗ります。
さー、立山ケーブルカーに乗りましょう。
このケーブルカーは花さんも参加した立山登山の時にも乗りました。
所要時間7分で美女平まで登ります。
美女平から室堂までは立山高原バスに乗ります。
そこで、並んでいるところから見えた窓に貼ってあるシールの
「キトキト」の文字が気になる月さん。
実は富山駅に向かう途中の道で
「キトキト寿司」と言う看板を発見した時も不思議でした。
愛知県から来た私達には「キトキト」の意味がわからない
そこでバスの改札にいた女性に質問をしてみました。
「キトキト」=富山弁で「新鮮」
なるほど~、それでお寿司屋さんなのね。
スッキリしたところでバスに乗車です。
車窓からの写真です。
1枚目は日本の滝百選にも入っている「称名滝」です。
2枚めの中央に見える山は「剱岳」です。
3枚目はこれから向かう室堂方面です。
立山高原バスはこんな感じ。
美女平からは50分間です。
現在の時刻は12時半。
室堂ではお昼ご飯を食べましょう。
太陽さんは白海老丼定食とソーセージ&ジャガバターの盛り合わせと。
月さんは蕎麦と白海老の天ぷら定食です。
美味しくいただいたところで、
次の乗り物の立山トンネルトロリーバス乗り場に向かいましょう。
立山トンネルトロリーバスは、大観峰までの3.7kmをトンネルで10分間走ります。
バスの横幅ギリギリの細いトンネルを、なかなかの速度で下っていきます。
大観峰に着いていきなりのこの景色です。
絵に描いたような美しさです。
さー、次はこの立山ロープーウェイで黒部平まで下っていきます。
ロープーウェイ内は紅葉と黒部ダムの放水を楽しむ観光客さんでいっぱいです。
乗車時間は7分です。
次が最後の乗り物の黒部ケーブルカー。
このケーブルカーに5分乗って、下へ下へと下ったら黒部ダムに到着です。
黒部ダムに着いたらまずはトンネルを抜けていきます。
文句なしの青空に気持ちがワクワクしてきます。
ここまでたくさんの乗り物を乗り継ぐこと4時間半で14時半に到着しました。
そして、このダムの放水。
太陽さんと月さんは黒部ダムに来たのが初めてだったので
拭き上げてくる風にビックリ。
かなりな迫力です。
向こう側に展望台があるようです。
あちら側に行ってみましょう。
逆行になってしまいGOODな写真は撮れませんでしたが
たま~に虹が出て綺麗です。
ここで太陽さんが提案。
「明日の朝の出発時に迷わないように
今のうちに下ノ廊下への行き方を見に行こう!!」
確かに明日の朝は4時半出発なので
誰かに道を尋ねることもできない。 それは名案。
まずは、扇沢行きトロリーバス乗り場方面に向かいます。
トンネルを進むとY字に分かれますが
早朝でなければ矢印通りにトロリーバスの黒部ダム駅方面へ。
でも早朝の場合は駅が開いてないので、ここを直進します。
ここを直進するとバスが写っている写真のバス乗り場に出ます。
そのまま通過して行くと「登山者出口」と言う案内板が見えてきて、
ここを鋭角に曲がるとトイレがあり、外に出れます。
実は赤い文字で書いた部分の行き方は
分からなかったので駅員さんに教えてもらった道です。
太陽さんの言う通り、事前に見に来て良かったー。
それでは時間も15時20分なので
今夜のお宿の「ロッジくろよん」に向かいましょう。
まずは最初に乗ってきた黒部ケーブルカーの方へ向かいます。
滝好きの月さんはダムの放水に未練があるようです。
黒部ケーブルカーのトンネルに戻ると
「ロッジくろよん」方面の表示があり、
それにそって進んで行くと黒部湖に出ます。
黒部湖の脇を気持ちよく歩きます。
この道は遊覧船に乗る方と同じ道のようです。
このトンネルを抜けると遊覧船の受付がありました。
橋があります。
この橋を渡りましょう。
橋を渡るとこんな道のアップダウン。
橋から15分くらい歩くとテン場が見えてきました。
ロッジが近づくにつれてだんだん急な上り坂になってきました。
到着。
黒部ダムからは約30分でした。
受付の様子です。
お風呂や食事の時間が書いてあります。
お風呂までは1時間ぐらいありそうです。
お部屋の様子とトイレの様子。
清潔感たっぷりです。
お風呂の時間です。
待ち遠しくて1番に来てしまいました。
1番なので撮影出来たわ。
お湯は超熱いです。
水での調整が必要です。
夕ご飯でーす。
幸せの時間でーす。
さて、お腹もいっぱい。
明日は4時起きなので1本呑んだら休みましょう。
と、思ったら太陽さんが突然ザックの中身を出し始めた!!
太陽さんの不安が的中。
ガスは持ってきたのですが、バーナーを忘れた。
ヤバい、どーしよう
複雑な気持ちを抱きながら
おやすみなさ~い。
おはようございます。
時間は4時。
すでに廊下から何人か起きてる気配がします。
朝食をお弁当にしてもらってあったので
この二人分のお弁当は、
バーナー事件でお湯を沸かせない私達の大事な食料。
とりあえず急いで準備して、出発しましょう。
ヘッドライトも装着してスタートです。
ロッジを出ると満点の星でした。
暗闇の中、橋を超えトンネルを抜けてダムまで来ました。
ここからは昨日教えてもらった道で進みます。
トンネルを出る直前にあるトイレです。
トイレは阿曽原温泉小屋までないので、
ここで済ませておくことをおすすめします。
外はまだ真っ暗。
ヘッドライトの小さな光を頼りに、車が通れる幅の道を少し下ります。
5分ほど進むと登山道の下りが始まりました。
暗いので滑らないよう慎重に下ります。
少しだけ明るくなりました。
下まで下ってきたようです。橋があります。
この橋からダムが見えます。
当然ですが放水はまだしていません。
橋を渡ると観光放水の期間と時間が書いてありました。
今日は観光放水の今シーズン最後の日です。
橋を渡ってすぐはこんな感じの道です。
1個前の写真から15分しか経ってないんですが、
だいぶと明るくなりました。
時間は6時です。放水まであと15分ありますが
この時間ぐらいから放水を知らせるアナウンスが流れていました。
太陽さんが橋を渡っています。
この後も何度かこういう橋を渡りますが
橋はしっかりした安心できるものばかりでした。
今度は滝があるところの橋を渡っています。
なんかすご~い。
少し濡れてますが、手すりもあるしっかりした橋で安心できます。
少し紅葉には早かったかなー。
うっすら色付く程度です。
[月さん、下りは滑るから気をつけてー。]
道が二股に分かれました。
右に下りましょう。
7時半前に朝食を食べました。
何度も言いますが貴重な食料です。
朝食は1個のお弁当を半分こしましょう。
岩ゴロゴロに来ました。
安定した岩なので安全です。
対岸側に見える「鳴沢小沢」です。
今の時間は7時50分です。
ロッジを出たところからここまで3時間20分です。
すごい所になってきたぞ。
いよいよ本格的かな
少しづつ高さも出てきて下ノ廊下ムードが漂ってきました。
痛い
頭をぶつけてしまいました。
長い急な梯子です。
丸太なので少し握りが太く掴みにくいですが
落ち着いて登れば問題ありません。
上から撮るとこんな感じ。
思ったより高いかも。
そして、すぐに下ります。
太陽さん、怖そうなところ歩いてるなー。
結構、高いから気をつけて
ここはロープで下ったら川を渡って
もう一度ロープで登ります。
高さはないので平気ですよ。
すごい景色だなー。
景色の中の太陽さんがちっぽけだわ。
と言うことは、月さんはかなり遅れているということではないか?
急げー。
でも、ここってちょっと危険だなー。
月さんも慌てないように慎重に
本日初めてのです。
太陽さん眩しそう。
小川?滝?を渡ります。
ここはこんな感じで水を渡るところがいくつかあります。
雨の日や雨の日の翌日は水量が増えて危険かもしれません。
思ったより安定してるようです。
太陽さん、気をつけて!!
ここは濡れることを避けるのは無理みたいなので
濡れる覚悟で滑らないように落ち着いて通りましょう。
「月さんも濡れていいからゆっくりね。
ここを越えたら十字峡もすぐだからー
そしたらお昼ごはんにしよう。」
「はーい!」
十字峡に到着です。時間は10時45分。
少し早いですが、朝ごはんが半分こだったので
そろそろペコペコです。ここで食べましょう。
でも、お昼ごはんも朝ごはんと同じものを半分こです。
再出発です。
すぐに十字峡吊橋があります。
一人づづ行きましょう。
そんなに長くないからいいですが少しだけ怖いです。
下ノ廊下は長い長い道のりです。
少し飽きた頃に「The 下ノ廊下」って感じの道が現れて
緊張感たっぷりの気が抜けないところがあります。油断は禁物です。
3枚目の写真は水が上から流れています。ここも濡れる覚悟です。
関西電力の黒四発電所の施設が見えてきました。
これが見えてきたら次は大きな東谷吊橋があるはずです。
でも、なかなか吊橋が見えてこない。
いや、違う。吊橋はしばらくして見えてきたけど思ったより遠い。
なかなか近づかない。
やっと東谷吊橋。
この吊橋はとても長く揺れます。怖かったなー。
渡りきると階段を下って登ってで広場に出ます。
ここの広場で休憩して東谷吊橋を振り返ります。
十字峡から1時間50分です。
結構長かったなー。
10分ほど休憩して再出発です。
今までと見える景色が少し変わって嬉しいわ。
トンネルを抜けてしばらく歩くと発電所の施設です。
あれが施設内に入れるという建物かな~
おぉ、太陽さんが発電所内に入っていったー。
こんな景色が見えました。
ここで登山者が二手に分かれるようです。
赤矢印は雲切新道(剱岳方面)で、黃矢印は阿曽原温泉方面です。
と言うことで私たちは黃矢印へ進みます。
ここから中へ入るんですねー。
「お邪魔しまーす。」
登山者のための案内図があるので道はわかりやすく
探検している気分でワクワクします。
ですが、中はムッと暑く湿気があります。
真夏はたまらないだろうなー。
線路に出てきました。
ここを通過する前に電車の通る音はしていたのですが
実際通るときには電車は通らずで、姿は見れませんでした。
そして出口です。
中にいた時間はおよそ7分。
もう少し長かったらいいのになー。
外に出ると登山者用の道がロープで作ってありました。
そして森の中に入っていきます。
階段が見えます。
もしや、いろいろな人のブログに書いてあった
疲れた体にとどめを刺すゴール手前の急登なのねー。
ところどころにロープがあり、
月さんは体を持ち上げる手助けにロープをフル活用。
無しでも登れますが、そこそこ急なので使うべきだと思います。
少し平坦になりました。
呼吸を整えましょう。
トンネルです。このトンネルは暗いです。
時間にしたら1分間でした。ヘッドライトが必要です。
ここからは小屋までグッと下がっていきます。
朝の4時半から歩き続け、ここまで来れば足もクタクタ。
膝はすでに悲鳴を上げています。
太陽さんも月さんも最後の力を振り絞って下っていました。
そんな時、月さんの後ろに9人の男女のパーティが近づいてきました。
年齢は様々で、先頭にいた人は60代の男性できっとこの方が
この集団を引き連れる山のベテランなんだろうと思います。
月さんは抜いてもらおうと道を譲るのですが
その60代の男性は
「9人なので気にしないでください。」と言われました。
仕方なく月さんはまた下り続けます。
でも、9人のうち60代の男性以外の8人はゆっくりなのにもかかわらず、
この男性だけは月さんの真後ろギリギリにくっついて下るんです。
他の方が遅いなら、そちらの方たちとくっついてゆっくり下ってくればいいものを
何故あなただけ月さんを急がすように下ってくるんだとイライラ。
普段、温厚な月さんも我慢限界
「申し訳ありませんが、他の方が遅くて抜いていかないのなら
もう少しゆっくり来ていただけませんか?
すごく急がされて嫌なんですけど!!」
そこからは少し離れてくれましたが、
後ろで不愉快そうにコソコソ話をされていました。
そんな気持ちを抱きながら下ること20分。
阿曽原温泉小屋の青い屋根が見えてきました。
すでにテン場はいっぱいです。
なんとか張れそうなところを探しましょう。
すると入り口でお風呂の時間表を見た太陽さんが
「月さん、女湯の時間みたいだから先にお風呂に行ってきな。
遅くなるとどんどん混んでくるだろうから、次を待ってない方がいいよ。
テントはやっておくからお風呂の準備して行っておいで。」と
神様のような言葉を言ってくれたのです。
露天風呂はテン場から5分から7分ほど下ったところにあります。
到着するといきなりお風呂でちょっと不思議な光景です。
脱衣所は湯船の奥にあるすのこの上です。
すのこは全部で6個ぐらいあります。
お湯につかっている方に許可をもらって撮影させていただきましたが
お湯はちょうどいいお湯加減で最高に気持ちよかったです。
さー、太陽さんと交代です。
テン場に戻る途中の階段で、お風呂を待つ男性陣が待機していました。
「太陽さん、テントありがとね。
いいお湯だったよ、ゆっくり浸かってきてー。」
太陽さんのお風呂の間に、月さんは自分の荷物の整理をし
アルコール類を買いに小屋に行ってきました。
時間はすでに4時半でしたが、まだまだ続々と登山者がやってきます。
すでにテン場も小屋もです。
では、太陽さんも戻ったところで、夕ご飯の準備です。
ここで大事なご報告!!
バーナー事件によって夕ご飯の準備ができない太陽さんは
到着時にバーナーを忘れたので小屋で夕ご飯だけ食べたいと相談。
でも、混雑していて無理なので、ガスを持っているのであれば
「バーナーだけお貸しします。」と嬉しいお言葉。
従業員さんのバーナーを無料でお借りしたのです。
待ちきれないので準備しながら乾杯です。
今夜のメニューはペペロンチーノとクリームシチュー。
正直、ペペロンチーノはパスタがのびてしまって失敗だったかも。
シチューは美味しかったー。やっぱり二人分の適量が難しいなー。
ごちそうさまでした~。
お腹もいっぱいになったところで、今夜はおやすみです。
明日も頑張って歩きましょう。
おやすみなさーい。
おはようございます。
辺りはまだ真っ暗。
時間は4時です。
片付けと朝ごはんにしましょう。
お借りしていたバーナーをお返しして出発です。
時間は6時15分。
すでに半分以上の人が撤収しています。
まずは滝を渡る橋です。
そしていきなりの急登です。
この急登はスタートには相応しくない、なかなかの登りです。
お世話になった小屋とテン場を振り返ります。
登ったり下ったりで変化には富んでいます。
でも、この辺りの階段?梯子? どっちとも言えない感じが
バランスがとりにくく下りにくいの。
ここの滝は水場になっていたのでペットボトルにお水を汲みました。
滝の下をくぐるトンネルです。
向こう側に行くだけなので距離は短いです。
ヘッドライトの準備をして進みましょう。
これまたすごい道です。
岩壁を削って作った道は迫力満点です。
この辺りは木があることで高度感はないものの
昨日の高さよりもはるかに高い位置だということは忘れてはいけません。
間違いなく昨日より危険な高さです。
頭やザックがあたったり引っかかったりしないように意しましょう。
次はトンネルです。
ここは本当に真っ暗で少し長いトンネルのようです。
ヘッドライトは必須です。
中の入ると足元は水が溜まっていました。
真ん中あたりは深さもかなりあり、登山靴の3分の1は水の中に浸かる感じです。
雨の日に通った方のブログには、
膝まで水があったと書いてあったのでビックリです。
入ってから出るまでは約7分です。
その後もトンネル・岩壁を削った道・階段・木をくぐるなど
変化に富んだ道を進みます。
途中、遠くから電車の音が聞こえてきました。
でもまだまだ遠いな~。
鉄塔が見えました。
自然の中にずっといると
人工的なものを見た時のホッとする気持ちは月さんだけでしょうか
電車の音もだいぶ大きくなりました。
太陽さんも月さんも膝が泣いてます。
最後の20分の下りが辛いの。
おぉ、駅が見えてきた。
もう少しだ、頑張れ頑張れ!!
欅平駅に到着
お疲れ様でした~。
お昼ご飯はおうどんです。
トロッコ列車に乗って宇奈月温泉まで行き
そこから富山駅に向かって山行終了です。
お疲れさまでした~。
空さんと花さんが待つ我が家に帰りましょう。
太陽さん、運転お疲れ様でした~ 。
下ノ廊下の感想文
まず最初の感想は「とにかく長い」ことです。
確かに渓谷歩き・階段・梯子・ロープ・吊り橋・トンネル・ダム施設内歩きなどの
変化に富んだコースではあるので、目を楽しませてくれる要素は満タンです。
ですが、山のように景色がゴールに近づく感覚で進むわけではないので
だんだんその変化にも慣れてきてしまい、
危険なところさえも飽きてしまっていたように思えます。
その点を考えると飽きてしまいやすいお子様には不向きなコースかもしれません。
渓谷歩きは注意して歩きさえすれば、危険な箇所は1箇所だと思われます。
その1箇所とは直径15cmぐらいの丸太に足をのせ、
直径2cmぐらいのロープを握ってのカニさん歩きです。
その距離は5mぐらいだったと思います。
ここ以外は1人が歩く道幅として十分あるので、
すれ違いさえ気をつければ問題ないでしょう。
とは言え、油断はできない道ではあるので
長距離によって飽きてしまったとしても
常に緊張感を持って注意することは必須条件です。
「ロッジくろよん」から早朝出発される方は
ダムを通過して駅構内を通らない早朝ルートを
下調べしておくことをおすすめします。
電鉄富山駅から富山地鉄電車の立山線に乗り立山に向かう方は
駐車場についてのお得情報があります。
車を地鉄ビルの駐車場に止めると
アルペンルートまでのセット切符を購入することで
地鉄ビルの駐車料金が全日分無料になります。
セット切符を購入する際に地鉄ビルの駐車場の駐車券を
提示すると無料券がもらえますよ。
美女平から室堂までの立山高原バスは
運転席側ではない座席に座ることをおすすめします。
日本の滝百選にも入っている「称名滝」が
見やすい側であることはもちろんですが、
それ以外の景色も身をのり出すことなく見えますよ。
阿曽原温泉小屋の温泉は1時間毎の男女入れ替えですが
20時半から混浴になりました。
すでに寝ていた時間だったので実際の混浴タイムが
どんな感じになっていたかは分かりませんが
お湯はとても気持ちよく開放感ある温泉でした。
テン場は満員でした。
自分の寝床を少しでも好条件で確保したい方は
遅くとも14時には到着しないと
トイレ前・水場前・斜めの場所などになってしまいます。
この日は14時半に到着しましたがトイレの斜め前でした。
トイレは水洗です。
なので臭いは気になりませんでしたが
明かりはありませんのでヘッドライトは必要です。
いくつかあるトンネルのうち1つだけ長いトンネルがあります。
ヘッドライトが必須なのは当然のことながら
雨天時になるとトンネル内にかなりの水が溜まるそうです。
この日はお天気最高でしたが、登山靴の3分の1は浸かっていました。
雨の日に行った人のブログには膝までの水と書いてあったので
雨の日は渓谷歩きで滑りやすいこと以外にも
トンネル内の水にも覚悟が必要になりそうです。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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